高校野球・夏の甲子園準々決勝(19日)
○山梨学院11―4京都国際●
連覇を狙った京都国際のエース左腕・西村一毅(いっき)が力尽きた。6回を投げて被安打10、9失点(自責点5)で降板した。「自分が打たれて負けてしまって、本当に申し訳ない気持ちです」
1点リードの二回に失策も絡んで5失点。さらに五回1死から連続四死球と安打で満塁のピンチを招く。追い込みながら140キロの真っすぐを山梨学院・菰田陽生(はるき)に右翼手の頭上を越える適時三塁打とされ、リードを広げられた。「しっかりコースを投げきっても振り切られた。相手が上だった」
2、3回戦に続き、この日も制球に苦しみ、5四死球を与えた。「自分が思っているのと感覚にずれがあった。状態を上げられず、悔いが残る」
昨夏の甲子園は2年生ながらエース左腕・中崎琉生(るい)との二枚看板でチームを初優勝に導いた。24回を投げて防御率0・00。決勝は延長十回タイブレークから登板し、優勝の瞬間をマウンドで迎えた。
連覇には届かなかったものの、今大会は全3試合で登板し、チームの2勝に貢献した。「気持ちが切れそうになる場面でも気持ちを切らさず冷静に投げることができた」と自身の成長を口にした。【武藤佳正】
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