北海道は19日、斜里町の知床半島にある羅臼岳(標高1661メートル)で15日に駆除されたヒグマのDNA型を鑑定した結果、14日に死亡した東京都の20代男性を襲った個体だったと発表した。
道によると、ヒグマは親子の3頭が駆除されており、男性の衣類に付着していたヒグマの体毛などと駆除した母グマのDNA型が一致した。
道警などによると、男性は14日午前に襲われた。格闘して両太ももから出血した状態で林に引きずり込まれたという。遺体は15日に山中で発見され、死因は全身多発外傷による失血死だった。
男性の捜索中に親グマ1頭と子グマ2頭が見つかり、ハンターが発砲。男性の遺体は3頭がいた場所で見つかった。
道内では7月にも南部の福島町の住宅街で男性がヒグマに襲われて死亡している。【後藤佳怜】
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