北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は18日、ウクライナへの「安全の保証」について日本やオーストラリアを含めた約30カ国で議論されていると明らかにした。この枠組みに米国が関与するといい、今後数日間でその方法が話し合われるという。
同日にホワイトハウスであった米欧首脳とウクライナのゼレンスキー大統領との会合後に米FOXニュースのインタビューで説明した。ゼレンスキー氏も会合後、記者団に「安全の保証」の詳細が「10日以内」にまとめられるとの見通しを示している。
ルッテ氏によると、欧州を中心とした約30カ国はここ数カ月間、戦闘終結後を念頭にウクライナへの安全の保証の提供を検討してきた。NATOの条約第5条に類似した「保証」を議論しているという。第5条は加盟国への攻撃を全体への攻撃とみなして集団的自衛権を行使すると規定している。ウクライナはNATO加盟を強く求めてきたが、ロシアは断固反対してきた経緯がある。【ワシントン松井聡】
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