インドのモディ首相は19日、ニューデリーで中国の王毅外相と会談した。中国・天津で31日に始まる「上海協力機構（SCO）」首脳会議の招待状を王氏から受け取ったモディ氏は、X（ツイッター）に、「SCOに伴い行われる（中国の習近平国家主席との）次の会談を楽しみにしている」と投稿し、SCOへの出席を正式に表明した。
モディ氏の訪中は2018年以来7年ぶりで、習氏との会談は24年10月にロシアで行って以来。インド政府によると、モディ氏は会談で、20年にヒマラヤ山脈付近の国境係争地で起きた印中両軍の衝突を念頭に、「国境の平和と平穏の重要性」を強調。「公正かつ合理的で、相互に受け入れられる国境問題の解決に向けた関与」を訴えた。
中国外務省によると、王氏は18日にジャイシャンカル外相と会談したほか、19日にはドバル国家安全保障担当補佐官とも国境問題を協議していた。【北京・畠山哲郎】
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