全国高校野球選手権大会は23日に沖縄尚学―日大三(西東京)の決勝があり、優勝インタビューで沖縄尚学の主将・真喜志拓斗主将がこの日誕生日だった自身の母親を祝い、「ハッピーバースデー」と歌われる場面があった。
真喜志主将は場内インタビューで「誕生日のお母さんに日々の感謝のメッセージを」とマイクを向けられ、「甲子園で優勝できる自分にまで育ててくれて、ありがとうと伝えたいです」と感謝の気持ちを口にした。
その直後、三塁側の沖縄尚学のアルプススタンドから「ハッピーバースデー」が歌われ、球場が祝福ムードに包まれた。
45歳になった真喜志主将の母奈津美さんは立ち上がって両手を上げ、お祝いに応えた後、「人生最高の誕生日になりました」と語った。
さらに、奈津美さんは「甲子園が始まる前は、プレーできるかという不安もあったようだが、チームが勝つことが一番。やることはいっぱいあるよと送り出した。でも、グラウンドに立った瞬間はうれしかった。(甲子園で誕生日を祝ってもらって)ビビっている。こんなことは誰にでもない。本当に感謝しかない。世界一親孝行な息子。『ありがとう』と伝えたい。我慢してきたこともいっぱいあると思うが、ここまで母ちゃんを連れてきてくれて感謝しかない」と話した。【川村咲平、荻野公一、長岡健太郎】
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