
大きな星空の下、無数のライトで幻想的に照らし出される棚田――。新潟県上越市牧区の「泉の棚田」では、地元農家らによるライトアップが日暮れ時から深夜まで楽しめる。30日まで。
8ヘクタールの棚田を照らすのは2000個に及ぶLEDライト。太陽光が電源で、辺りが薄暗くなるのを感知して自動的に点灯し、15分ごとにピンク、グリーン、ゴールド、ブルーと色を変える。点灯から4時間後に消灯する。
高齢化と人口減で厳しさを増す地域の住民を元気にするとともに、山間地の自然の魅力を外部に発信するのが狙い。2020年以降、毎年夏に実施され今回で6回目となった。
地域住民は10戸23人にすぎないが、ライト設置には県や市の職員、学生、企業のボランティアら約100人が参加した。地元農家の横尾秀夫さん(70)は「来られた方々から『感動しました』『星空もきれい』といった感想をいただき、私たちは力をもらっています」と話した。【杉尾直哉】
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