/160 辻村深月 画 佐伯佳美

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 院長がテーブルの上の履歴書を確認して、「鹿島くん」と凌生の名字を呼ぶ。

「鹿島くんは見た目もとんがってるから、あれ、威圧効果あってゴミ出しの日守るようになった人相当いると思うって話してたよ。自分も含め、ゴミ出し番長に怒られるから、ちゃんと夜じゃなくて、朝に出すようになったとか、そういう人も結構いたんじゃないかって」

 驚きに固まった。臼井がどのことについて言っているか、わかったからだ。

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