変わりゆく銀座の文化見続け 約50年、文壇バー「ザボン」閉店へ

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 文壇バーの灯がまた一つ消える――。作家の丸谷才一さんや漫画家のさいとう・たかをさんらが通った東京・銀座の「ザボン」が8月末で店を閉める。店主の水口素子さん(79)が一人で守ってきたが、新型コロナウイルス禍による営業不振に持病の悪化も重なって、続けることは難しいと決断した。「銀座で約50年。十分働きました」

 文壇バー1号店といわれた店の系譜を継ぐクラブ「眉」で働いていた水口さんが独立し、銀座6丁目に「ザボン」を開店したのは1978年。ある雑誌の編集長の勧めに、丸谷さんが背中を押してくれ「気楽な気持ちで始めたんです」。出身地・鹿児島県の特産品にちなんだ店名を付けてくれたのも丸谷さんだ。

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