その鮮烈な存在により多くの話題の舞台で活躍している咲妃(さきひ)みゆが9月、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の作品に初めて出演する。KAAT神奈川芸術劇場の「最後のドン・キホーテ」。これまで観客としてKERAワールドに魅了されてきたという咲妃は「出演している俳優すべてが輝く舞台だなと、客席で感じていました。今回、そんなKERAさんの作品に参加させていただけることになり、とてもワクワクしています」と稽古(けいこ)に励む毎日だ。
以前、別の舞台で共演したKERA作品経験者から咲妃は、人気劇作家の稽古場の様子を耳にしていた。その俳優いわく「台本は少しずつ出来上がってきます」。あるいは「稽古期間の後半は時間的に厳しくなります。それでも幕が開くのは、やはりKERAさんが面白いものを書くから」。さらには「俳優たちの間にも、何としてでも形にするぞと、結束力が生まれてきます」――。
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