文学座9月アトリエ公演「野良豚」 メディアと社会を考える

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 文学座は9月9~21日、文学座アトリエ(東京・信濃町)で莊梅岩作「野良豚(いのしし)」を上演する。とある架空の都市を舞台にしたメディアと社会を巡る意欲作。作家と同じ香港出身で、今作の演出を務める座員のインディー・チャンは「今企画のキャッチコピーは『目覚め、そして行動』です」とズバリ。「自分たちが得ている情報は正しいのか。人々は真実をどこまで知っているのか。そもそも今、真実は求められていないのではないのか。みんなが気付く必要があります」と狙いを話す。

 「このマチ」の大手新聞社の編集長ユンは、どのメディアも報道しない高名な学者の失踪事件を追いかけるため、自ら新聞社を立ち上げる。「他所のマチ」から呼び寄せた元部下と事件を探るうちに、マチの新たな開発プロジェクトがからんでいることが分かる。が、ユンはある真実を知り戸惑い始める――。

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