石破茂首相は24日夜、小泉純一郎元首相らと東京都内のホテルで会食した。小泉氏は、首相当時の2005年に踏み切った「郵政解散」などに触れ、政権運営について助言したという。同席した自民党の山崎拓元副総裁が記者団に明らかにした。
山崎氏によると、小泉氏は会食で、石破首相が表明を目指す戦後80年見解に関し、猪瀬直樹氏の著書「昭和16年夏の敗戦」を参考にしたらどうかと提案。首相は「読んで非常に感銘を受けた」と応じた。また小泉氏は、ブッシュ元米大統領と親密な関係を築いた自身の経験を踏まえ、トランプ米大統領との関係づくりについてもアドバイスしたという。
首相は小泉政権時の02年に、防衛庁長官(当時)として初入閣している。出席者によると、会食は首相が小泉氏側に打診してセットされたという。小泉政権で自民幹事長を務めた武部勤氏と、首相側近の赤沢亮正経済再生担当相も同席した。【内田帆ノ佳】
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