「身を切る改革せず」 大阪維新が貝塚市長を除名処分

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大阪維新の会から除名処分を受けた貝塚市の酒井了市長 拡大
大阪維新の会から除名処分を受けた貝塚市の酒井了市長

 地域政党・大阪維新の会は25日、党が掲げる「身を切る改革」をしなかったとして、大阪府貝塚市の酒井了市長(50)を除名処分とするなど、所属議員と首長の計4人を処分したと発表した。

 他の処分は、党の第三者機関から4件のハラスメント行為を認定された八尾市の松本剛元市議(49)=7月に議員辞職=を除名、同1件の稲森洋樹同市議(39)に離党勧告。また、身を切る改革をしなかったとして豊能町の寺脇直子町議(42)を除名とした。

 維新は所属議員らに、条例を制定し報酬をカットするか被災地などに寄付するかを求めているが、酒井、寺脇両氏はこれをしなかったという。

 酒井市長は身を切る改革を市長選の公約にしていたといい、維新の横山英幸代表代行(大阪市長)は25日、大阪市役所で報道陣に「有権者への裏切りになるので、選挙で掲げたことができないのであれば(市長を)続けるべきではない」と述べた。

 酒井市長は毎日新聞の取材に「給料2割カットの議案を議会に提案したが否決された。他の自治体に寄付するのは貝塚市民のプラスにはならないと思った。(処分は)致し方ない」と話した。

 また、維新は松本、稲森両氏のハラスメント行為について、事案の特定につながる恐れがあるとして、詳しい内容は明らかにしなかった。

 2人は今年1月、能登半島地震(2024年1月)の被災地に寄付金を届けた際、飲酒した後に石川県の馳浩知事に面会したとして、党から口頭で厳重注意されていた。【鈴木拓也、中村宰和】

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