
トランプ米大統領は29日、5日間の英北部スコットランド滞在を終えて、ワシントンに戻った。親族企業が経営するゴルフリゾート2カ所に滞在し、新コースを宣伝するなど「公私混同」が指摘された。一方、英国や欧州連合(EU)の首脳らは、トランプ氏と直接協議する機会を逃さず、関税交渉やウクライナ情勢の協議を進展させた。米欧関係が改善基調なのは、欧州の首脳らの「トランプ対策」が奏功している証しだとの見方もある。
欧州首脳と会談場所は親族企業が経営
「プライベートと公務を混同した最新の事例」。米メディアは今回のトランプ氏のスコットランド訪問をこう評した。
トランプ氏は25日に母の故郷でもあるスコットランドに入った。親族企業「トランプ・オーガニゼーション」が経営する西部ターンベリーのゴルフリゾートに滞在。ゴルフを楽しむ合間にEUのフォンデアライエン欧州委員長やスターマー英首相らとの会談をこなした。
最終日の29日には、同じ企業が経営する北東部アバディーン郊外のゴルフ場で、新コースのオープニングセレモニーに出席。「(ゴルフの)プレーを楽しみにしているが、すぐに終えてワシントンに帰り、世界中の火消しに取りかかる。ゴルフよりも重要なことだ」などと話し、プレー後に帰国の途に就いた。
狙いはゴルフの全英オープンの開催?
トランプ氏は表向きは…
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