性や出産、自分で決める「SRHR」認知25% 世代間でギャップ

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性や出産などについて自分で決める権利「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」に関する調査結果を説明する国際NGOのメンバーら=東京都内で2025年7月30日午後4時47分、中村好見撮影 拡大
性や出産などについて自分で決める権利「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」に関する調査結果を説明する国際NGOのメンバーら=東京都内で2025年7月30日午後4時47分、中村好見撮影

 国際NGO「プラン・インターナショナル」は30日、性や出産などについて自分で決める権利「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)」に関する調査結果を発表した。この権利を「重要」とした人が57%に上った一方で「日常で(自分の権利が)尊重されている」と感じる人は35%にとどまった。

 調査は国内の1万人を対象に、インターネットで実施。産婦人科医の池田裕美枝さんと宋美玄さんが監修した。

 SRHRの認知率は25%と低く、世代間ギャップがみられた。10~20代は36%と比較的高かった一方で、60代は17%だった。また性的な行為の際に、互いが望んでいるかを確認する「性的同意」の認知率は85%となった一方「毎回同意が取れている自信がある」としたのは26%にとどまった。

 これらの結果から、同団体は、性的同意の認知は進んでも学びや実践が追いつかない▽医療や相談サービスにアクセスできず安全が保障されない――などの課題が浮かび上がったと指摘した。

 記者会見した宋さんは「避妊、中絶など自分の体のことを決められていない現状がある。また上の世代もアップデートする仕組みが必要」と指摘。若者支援に取り組む今井紀明さんは「学校に行けず親との関係も悪く、性教育を受ける機会がない子どももいる。まずは知ってもらうことが一歩になる」と話した。【中村好見】

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