パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスのナセル病院で記者や救急隊を含む20人が死亡した攻撃を巡り、イスラエル軍は26日、標的はイスラム組織ハマスが軍を監視するため病院に設置したカメラだったとする初期調査結果を公表した。ただ、同じ場所を時間差で2度も攻撃したことについての説明はなかった。
イスラエル軍は、亡くなった20人のうち6人は「テロリスト」だったと主張したが、証拠は示さなかった。軍のザミール参謀総長は、攻撃承認のプロセスなどについてさらに調査するように指示をした。
これに対して、ハマス幹部はAP通信に対して、病院に監視カメラを設置していたことを否定。ハマス幹部は「もし、イスラエル軍の主張が正しかったとしても、病院を砲撃する以外にカメラを破壊する手段はいくらでもあったはずだ」と主張した。
イスラエル軍は25日、南部最大のナセル病院を2度にわたって攻撃。最初の攻撃の約10分後に集まった報道関係者や救急隊員が攻撃される様子がテレビで生中継されており、国際社会から非難の声が高まっている。【エルサレム松岡大地】
Comments