●D1―2ヤ○(30日・横浜スタジアム)
ヤクルトの山田哲人が球団の歴史にまた一つ名を刻んだ。二回に、池山隆寛(現2軍監督)が持っていた球団記録を塗り替える通算305号の先制ソロ本塁打を放った。
2死走者なし。カウント1―1から、甘く高めに来たナックルカーブをとらえて、左翼席に運んだ。「うまく反応できて良かった」と喜んだ。
これで今季6号だが、試合前の段階で打率はわずか2割2分。かつてはトリプルスリーを3度も達成して、名をはせた選手にしてはあまりにさみしい数字ではあった。それでも、今月に入ってからは打率2割9分3厘と、持ち直しの兆しを見せている。
前日は、山田とともに二枚看板を形成する村上宗隆がようやく復帰して、いきなり本塁打を放ち、チームの7連勝に貢献した。山田も「雰囲気が良かったところで、もっと良くなった」と喜んでいた。
当然、個人としても負けてはいられない。「僕自身はもっといけると思っている。8月も(好調を)続けたいと思っている」。7年という大型契約の5年目を迎えている33歳。まだまだ、チームをけん引しなくてはならない存在だ。【岸本悠】
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