日本維新の会の石井章参院議員(68)=全国比例=が公設秘書の給与を詐取した疑いが強まったとして、東京地検特捜部は27日、石井氏の東京・永田町にある参院議員会館事務所や茨城県取手市の地元事務所に詐欺容疑で家宅捜索に入った。特捜部は秘書には勤務実態がなかったとみており、押収した資料を分析して全容解明を進める。
石井氏は取手市議を経て、2009年に民主党(当時)から比例代表北関東ブロックに出馬して衆院議員に初当選し、1期務めた。16年参院選で日本維新の会の前身のおおさか維新の会から出馬して当選し、現在2期目。
公設秘書の給与詐取は過去にも問題となり、1990年代後半から00年代前半には国会議員が相次いで立件された。
24年8月には公設第2秘書の給与や退職金計約360万円を詐取したとして、特捜部が広瀬めぐみ元参院議員を在宅起訴した。広瀬元議員はその後、懲役2年6月、執行猶予5年の有罪判決が確定した。【北村秀徳、岩本桜、五十嵐隆浩、佐藤緑平】
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