タイの憲法裁判所は29日、ペートンタン首相の解職を命じた。ペートンタン氏は即日失職した。隣国カンボジアとの国境紛争に関する対応が、首相として満たすべき倫理基準を定めた憲法に反するとして上院議員らが訴えていた。新たな首相を決める首相指名選挙が近日中に下院で行われる見通し。
問題となったのは、未画定の国境を巡って起きた両国軍の衝突に関し、ペートンタン氏がカンボジアの上院議長を務めるフン・セン前首相と交わした電話での会話だった。6月中旬に音声が流出し、ペートンタン氏がフン・セン氏を持ち上げ、自国軍を批判するような内容が不適切だとして批判を浴びた。
ペートンタン氏は緊張緩和のためだったと弁明したが、退陣を求める大規模な抗議集会も開かれた。訴えを受けた憲法裁は7月にペートンタン氏に職務停止を命じ、現在はプムタム副首相兼内相が首相代行を務めている。【バンコク武内彩】
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