和歌山市に英国のパブリックスクール進出へ チャールズ国王の母校

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 英国のパブリックスクール(名門私立校)が和歌山市に進出することが関係者への取材で分かった。進出するのはスコットランドのゴードンストウン校で、故フィリップ殿下やチャールズ国王の母校としても知られる。既に運営を担う国内学校法人との契約や用地関係の合意が済んでおり、2027年9月の開校を予定している。

 ゴードンストウン校は1934年創立の寄宿制学校。アジア圏にも広がったパブリックスクール教育への関心を背景に、日本などへの進出が検討されていた。同校伝統のマリンスポーツを行う環境が整っていることや関西国際空港にほど近いアクセスの良さから、パートナー校の設立にふさわしい場所として和歌山市が選ばれた。

 校舎は、空きビルとなっている南海電鉄和歌山大学前駅近くの「旧ノーリツ鋼機センタービル」(和歌山市梅原)を中心とした周辺の用地を活用する。ビルは改装を行い、寄宿舎は用地内に新築する予定。授業は英語で生徒の半数以上が日本国外からの受け入れになると想定しており、小6~高3に当たる7学年で構成される。

 どのような生徒が通うことになるのか。「パブリック・スクールと日本の名門校」(平凡社新書)などの著書がある教育学者の秦由美子氏は「国内の富裕層の中でも国際基準の教育を受けさせたいというニーズは高まっている。(ゴードンストウン校の予定地は)海外の保護者から見ても、自然を含めたさまざまな条件に恵まれた環境と言える」と説明する。

 パブリックスクールを巡る国内の動きでは、22年8月にハロウ校が岩手県八幡平市に、23年9月にラグビー校が千葉県柏市に日本校を開校した。いずれもイートン校などとともに英国の代表的な9校「ザ・ナイン」と呼ばれる名門校。生徒たちはオックスフォード大やケンブリッジ大など世界的な名門大への進学を目指しているとされる。【安西李姫】

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