
人口減少が進む中、女性の活躍の場を広げることを目指し2代目の秋田県理事を務めてきた丹治純子氏(57)が、約2年の任期を終えるにあたり毎日新聞のインタビューに応じた。県内の現状について、女性議員が少しずつ増えるなど変化の兆しはあるものの、男女の役割分担意識は依然根強く、企業や行政などの意思決定者にさらなる意識改革が必要だと指摘した。【聞き手・工藤哲】
主なやりとりは次の通り。
――2年の任期を振り返った印象は。
◆前任の陶山さなえ氏からの引き継ぎもあり、企業経営者の意識改革を促すための取り組みをしてきた。女性が働きやすい職場づくり▽男女の違いによる格差解消▽女性に偏りがちな家事・育児を家族と分担し、男性の育児休業取得率を2030年に100%にする「とも家事」の本格的な展開――などを目指した。
道半ばではあるが、市町村の女性議員はこの2年で微増の傾向にある。取り組みの方向性は間違っていないと確信するが、…
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