夏ドラマ 記者座談会/上 サスペンス要素加味、妻への違和感を共有

夏ドラマ 記者座談会/上 サスペンス要素加味、妻への違和感を共有

 今夏に始まった民放各局の連続ドラマの注目作について、放送担当の記者3人が熱く語り合う座談会の様子を、2週連続で紹介する。前編は在京の民放キー局制作で、後編は地方の準キー局制作の連ドラが対象。今回のキー局では、王道というより、変化球の作品が目立った。30代の井上知大、20代の諸隈美紗稀と平本絢子記者が参加した。...
榊山裕子さん著『愛玩拒否の人形』 土井典さんと時代を描く 忘れられた「ボディー・ポジティブ」の実践

榊山裕子さん著『愛玩拒否の人形』 土井典さんと時代を描く 忘れられた「ボディー・ポジティブ」の実践

 女性の人形がある。豊かな乳房と張りのある背中や腰。はかない少女像でもなく、「8頭身」でもない堂々とした肥満体の人形は、自分の身体を肯定的に受け止める「ボディー・ポジティブ・ムーブメント」の先駆けだったのではないか。  戦前に生まれ、女性としての葛藤の末に、この人形を作り上げた土井典さん(1928~2016年)の評伝『愛玩拒否の人形...
谷崎潤一郎の旧邸「鎖瀾閣」 文豪の美意識、後世に 再建断念も、経緯まとめた資料集

谷崎潤一郎の旧邸「鎖瀾閣」 文豪の美意識、後世に 再建断念も、経緯まとめた資料集

 いつかよみがえる日のために――。  日本を代表する文豪の一人、谷崎潤一郎(1886~1965年)が自ら設計し、95年の阪神大震災で全壊した旧邸「鎖瀾閣(さらんかく)」(神戸市東灘区)の再建計画の歩みをまとめた資料集を大阪府池田市のNPO法人「潤」が完成させた。一時は旧邸にほど近い市営公園の拡張予定地に復元するめどが立ちながら、近隣...
寄稿 語り継ぐ平和への祈り/上 『ナガサキ』5人の被爆者=野村幸輝(旭川市立大准教授・米文学)

寄稿 語り継ぐ平和への祈り/上 『ナガサキ』5人の被爆者=野村幸輝(旭川市立大准教授・米文学)

 今年、戦後80年の節目を迎える。  戦争が終わらない。再び、人の命が粗末に扱われている。核のリスクは日々、確実に増している。そうした中、『ナガサキ 核戦争後の人生』(邦訳2019年、みすず書房)を書いたアメリカの作家スーザン・サザードさんと、「禎子の折り鶴」で知られる佐々木禎子さん(1955年死去)の兄で、平和活動家の佐々木雅弘氏...
声優・大塚が舞台でねずみ男

声優・大塚が舞台でねずみ男

 今や日本トップクラスの声優と評しても過言ではない大塚明夫。「ブラック・ジャック」のブラック・ジャック、「攻殻機動隊」のバトー、「ルパン三世」の次元大介など数多くのアニメ作品で存在感を示し、洋画ではデンゼル・ワシントンやニコラス・ケイジらの吹き替えでファンに愛されている。  そんな大塚が東京・明治座の舞台「ゲゲゲの鬼太郎」に出演、ね...
沖縄~黒島民謡決定盤 保存会が18曲厳選アルバム

沖縄~黒島民謡決定盤 保存会が18曲厳選アルバム

 沖縄県八重山諸島の石垣島から南南西に約20キロ離れた場所に、サンゴ礁に囲まれた黒島がある。島に伝わる「黒島民謡」は旧正月や豊年祭で歌われてきた。黒島伝統芸能保存会は数ある民謡から18曲を厳選し、初のアルバム「黒島、こころのうた~黒島民謡決定盤~」(リスペクトレコード)にまとめた。  黒島は、その形から「ハートアイランド」とも呼ばれ...
細川俊夫 「境界線ない音の海」創る 35年で8作目、新作は多言語オペラ

細川俊夫 「境界線ない音の海」創る 35年で8作目、新作は多言語オペラ

 「オペラというのは全然好きじゃなかったんです。考えたこともなかったんですよ、自分がオペラを書くということは」  そう語る作曲家をオペラに向かわせたのは、35年前に発売された一冊の新書だった。日本とドイツを中心に創作活動を展開し、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など世界の名だたるオーケストラから委嘱を受けてきた作曲家、細川俊夫。通...
悔なき生ありやビールの泡こぼし

悔なき生ありやビールの泡こぼし

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