「2年かけて準備」 山本一太・群馬知事、3選へ前倒しで出馬表明

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3選出馬を表明する山本一太知事=前橋市内で2025年7月31日午後4時14分、福田智沙撮影 拡大
3選出馬を表明する山本一太知事=前橋市内で2025年7月31日午後4時14分、福田智沙撮影

 山本一太知事(67)は7月31日、群馬県前橋市内で開いた後援会の全体戦略会議で、任期満了(2027年7月)に伴う知事選に3選を目指して無所属で立候補する意向を表明した。出馬表明は山本氏が初めて。初当選以来、無所属で自民、公明両党の推薦を受けてきたが、今回、政党に推薦を求めるかは未定といい、「状況を見極めて考えたい」と述べた。【福田智沙】

 会合には後援会や業界団体の幹部ら約500人が出席。山本氏は「県のためになれるか真剣に考えた。人生の終盤に来て、こんなにやりがいのある仕事に巡り会えたのは本当に幸せ。迷ったが覚悟が決まった。何があっても勝たなければならない」と訴えた。約70ある後援会の幹部らとの対話、独自の世論調査や健康診断の結果も判断材料にしたといい、「(3期目を満了するまでの)6年間、全力疾走できる」と語った。

激戦に備え準備

 任期満了まで約2年というタイミングで出馬表明した理由は「2年後は必ず強敵が出てくる。大変厳しい戦いになる。この戦いを勝ち抜くためには、2年かけて準備しなくてはいけない」とした。また、参院選で参政党がネットを活用して躍進したことに触れ、「組織もネット戦略もすべて上回らない限り、3選を果たすことはできない」と強調した。

 山本氏は、この日の記者会見で、就任してからの6年を自己採点で「75点」とした。現在取り組んでいるデジタル・クリエイティブ産業の推進や温泉文化の国連教育科学文化機関(ユネスコ)登録の活動、トランプ関税対策などに触れ、「自分でないとなかなか道筋をつけられないことがある。中途半端にやめられない」とも話した。

 山本氏は草津町出身。参院議員を4期務めた後、19年7月の知事選に無所属で立候補し、自公の推薦で初当選した。

歴代の公選群馬県知事

氏名   在任期間       期数

北野重雄 1947~48年   (1)

伊能芳雄 1948~52年   (1)

北野重雄 1952~56年   (1)

竹腰俊蔵 1956~60年   (1)

神田坤六 1960~76年   (4)

清水一郎 1976~91年   (4)※

小寺弘之 1991~2007年 (4)

大沢正明 2007~19年   (3)

山本一太 2019年~     (2)

※4期目途中で死去

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