「本数多い」「不便」 一部廃止方針の久留里線、バス代替案に賛否

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久留里駅に到着した列車。大きな赤字によって厳しい状況に追い込まれている=千葉県君津市で2022年12月8日、山本佳孝撮影 拡大
久留里駅に到着した列車。大きな赤字によって厳しい状況に追い込まれている=千葉県君津市で2022年12月8日、山本佳孝撮影

 JR東日本が廃止を表明した久留里線・久留里―上総亀山駅間(9・6キロ)について、千葉県君津市などはバスによる代替交通案の住民説明会を始めた。住民からは運行本数の増加を評価する声がある一方、久留里線の廃止に否定的な意見も出た。

 市はJR東と協議し、久留里線の運行本数(1日8・5往復)を上回る13往復の路線バスを運行する案を6月に公表した。今回はその案の説明会で、8月6日まで沿線3カ所で開く。

 初回の7月31日には久留里地区で説明会があり、住民22人が参加した。市は、バス事業の主体が市で、実際の運行は路線バス会社に委託し、委託費用はJR東が負担すると説明。本数増で利便性が高まると強調した。

 質疑応答で、バスの本数が多いことを評価する声が出る一方、バスから鉄道への乗り換えが生じて不便という意見もみられた。JR東がバス会社への委託費用をずっと負担するのかという質問に、JR東の担当者は「市と協議している」と述べるにとどめた。

 市などは会場で「久留里線の廃止や存続に関する発言はご遠慮ください」と記した紙を配っていた。ただ、「鉄道をなくすという考えが分からない」と指摘する住民もいた。【宮田哲】

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