勉強できない子は否定 フリースクール先駆者が感じた日本教育の疑問

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大阪府池田市のフリースクールでの授業風景。中央で椅子に座っている女性が白井智子さん=本人提供
大阪府池田市のフリースクールでの授業風景。中央で椅子に座っている女性が白井智子さん=本人提供

 不登校の子どもたちの選択肢の一つとして近年、認知されるようになったフリースクール。

 日本におけるフリースクールの先駆者といわれ、大阪府池田市で全国初の公設民営フリースクール「スマイルファクトリー」を設立するなどしてきた白井智子さん(52)=こども政策シンクタンク社長=に教育に携わるようになったきっかけを尋ねた。【聞き手・木原真希】

長所を伸ばすオーストラリアの教育

 父親の仕事の都合で、4~8歳をオーストラリア・シドニーで過ごしました。

 小学校は日本人学校ではなく、現地の子どもと同じ学校に通学。それぞれのペースで読み書きなどを進めるため、クラスは複式学級で、私は小学2年時に成績上位だったため3年生の学習の進捗(しんちょく)が遅い子たちと同じクラスでした。

 でも、学力が違うことをからかうようなことは誰もしません。

 現地の親たちも「うちの子は勉強は苦手だけど、スポーツが得意だし、それでいい」などと、長所を伸ばそうとする文化がありました。

 まさに(金子みすゞの詩の)「みんな違って、みんないい」を体現している教育でした。

中高は「記憶がない」

 小学2年の11月に日本に戻り、…

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