○ソフトバンク8―1楽天●（3日・みずほペイペイドーム）
巧みなバットコントロールで主力に定着したソフトバンク・柳町達が、この日は長打でも沸かせた。
一回1死、フルカウントから内角の速球を「体がうまく反応した」と捉えた。打球は右中間席に飛び込む先制ソロ本塁打となり「センターフライかと思ったが（相手中堅手の）辰己さんが諦めている姿を見て『あれっ』と思って。入ってくれて良かった」と語った。
歓喜に沸くベンチに戻り周東佑京とはバーベルを持ち上げるようなポーズで喜び合った。今季はウエートトレーニングにも積極的に取り組み、疲労がたまる夏場も状態を維持する。
「めちゃくちゃ飛距離が伸びたとは感じないが、疲れていても去年よりパワーが出せて。その積み重ねが感じられただけでも、成長だと思う」と語る柳町。「ちょっとはいい体にもなったかなと思います」と爽やかに笑いを誘った。
昨季も印象的な活躍はあったが、勢いが続かなかった。6年目の今季は開幕2軍も、主力の相次ぐけがで巡ってきた出場機会に結果で応えた。交流戦ではMVP（最優秀選手）を獲得。その後、やや調子を落とす時期もあったが、打線の中心の一人として厳しい夏場の連戦を戦う。
この日の一発は自己最多タイのシーズン4本塁打目。「目標はもうちょい先にある。超えられるように頑張ってやりたいと思います」。自信に満ちた柳町の打棒が首位固めを強力に後押しする。【角田直哉】
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