
(岩波文庫 1067円)
確かあれは、中学1年生の国語の授業だった。先生が、みんなに教材のプリントを配った。黒板には、「君たちはどう生きるか」という文字。
もう、40年近くも前の記憶である。どんな内容だったかは思い出せないが、その強烈なタイトルだけは、ずっと胸に刻まれていた。
今回、ほぼ40年ぶりに再読した。
コペル君とおじさんの話であることはわかっていたが、細かい内容についてはほとんど忘れてしまっている。唯一うっすらと記憶に残っていたのは上級生たちとのけんかのシーンで、その後、コペル君が葛藤する場面で、あぁ確かにこの部分は読んだことがある、と思い出した。
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