息子の病、夫の無関心 風俗組織に「闇落ち」した32歳ワンオペ主婦

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X(ツイッター)で求人を検索するイメージ=東京都内で2025年7月31日午後7時34分、安達恒太郎撮影
X(ツイッター)で求人を検索するイメージ=東京都内で2025年7月31日午後7時34分、安達恒太郎撮影

 始まりはX(ツイッター)で見つけた求人投稿だった。「高収入の在宅ワーク」とうたっていた。

 生後半年の息子は重い心臓病を抱えていた。高額な医療費という現実。どうしてもカネが必要だった。

 32歳の主婦は巨大な性風俗システムの駒となり、そして闇に落ちた。

 <主な内容>
 ・約300人のスカウト
 ・風俗店は善人ばかりか?
 ・法廷で見せた涙

「スカウトは必要悪」

 息子の心臓に疾患があると分かったのは妊娠中だった。当時は新型コロナウイルスが猛威をふるっていた。

 生まれた息子は手術を繰り返した。入院先は自宅から往復3時間。毎日のように通った。

 清掃業の夫は、週6日朝から働き、夜に仕事が入ることもあった。夫や他の親族に頼ることもできず、家事と育児を「ワンオペ」でこなした。

 そんな生活が半年ほど続いた時だった。スマートフォンを手に取り「高収入」「在宅」の仕事をXで探すと、魅力的な求人投稿が目に入った。

 医療費や生活費に不安を感じていた。「私も働かなくては」。深く考えずに投稿者にメッセージを送った。

 「スカウトをやってみませんか」

 投稿者の男性の話を理解していくうちに、普通の仕事ではないことに気付いた。

 交流サイト(SNS)を回遊して風俗店で働いてくれそうな女性を探し、勧誘する。男性は「ネットスカウト」だと解説した。

 「スカウトは必要悪」「女性を無理やり働かせなければ逮捕されない」

 甘い言葉と成功報酬に心が傾いた。やるべきかどうか迷い、夫に相談した。強く止められることはなかった。自分に対して「無関心」なのだと思った。

気付けば「管理職」に

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