栃木市は5日、林道広戸三谷線や林道西山田線沿線などの山林で畳や建設廃材の不法投棄が相次いでいると発表した。今年1~7月に確認したのは計11件で、畳が約1500枚、建設廃材が2トントラック6台分に上る。さらに現場に設置した監視カメラ計4台(約3万円相当)が盗難、破壊された。市は栃木署に不法投棄を通報し、カメラの盗難・器物損壊については被害届を出した。
市によると、広戸三谷線沿いの岩舟町小野寺・三谷で不法投棄7件と監視カメラの被害2件・計4台、西山田線の大平町西山田で不法投棄2件、他に柏倉町と岩舟町鷲巣で各1件。林道の場合、幅4メートルの道路脇に、最多で約600枚の畳がまとまって捨てられており、ダンプカーで乗り入れて投棄したとみられる。建設廃材は木材やコンクリートパネルが多かったという。

市は通常の監視に加え、1日から夜間パトロールを開始した。交通に支障があった1カ所はすでに市が撤去し、今後も順次撤去を進める。処理費用は約1300万円と見込まれる。すでに520万円を予算化し、残りは9月補正で対応するが、投棄者が判明すれば求償する方針。【太田穣】
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