航空自衛隊築城基地(福岡県築上町など)周辺の住民でつくる市民団体「築城基地の米軍基地化を許さない! 京築住民会議」は4日、同基地を拠点に6、7日に実施される日英共同訓練の中止を求め、申し入れ書を同基地へ提出した。代表の井上高志さん(83)は「日本中が反戦、反核を願う広島原爆の日に、なぜ訓練を実施するのか」と強く抗議した。
共同訓練には、基地所属のF2戦闘機3機と英空軍の最新鋭ステルス戦闘機F35B4機などが参加する。日英共同訓練は九州周辺空域で初めて。F35Bの特性である垂直着陸は実施しないとしている。
申し入れ書は内倉浩昭・統合幕僚長と小黒正隆・築城基地司令宛て。「訓練は軍事強化が目的であり、日本の平和と地域の安全にとって到底容認できない」としている。訓練に参加する英軍人約70人が基地外の近隣施設に宿泊するが、これも地域住民の不安や懸念が増加するとも指摘した。
住民会議は6日正午、基地滑走路に隣接する松原展望台広場(行橋市)で抗議集会を開く予定。【出来祥寿】
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