
国境地帯で軍事衝突したタイとカンボジアが停戦してから5日で1週間が経過した。この間に大きな衝突は起きていないものの、いまだ避難所にとどまる住民は多い。両国政府は緊張緩和に向けた協議を始めているが、日常を取り戻すには時間がかかりそうだ。
住民多数が避難続ける
停戦は現地時間7月29日午前0時に発効した。5日間にわたる衝突で、両国合わせて民間人を含めた40人以上が死亡した。発効直後は混乱が生じ、両国軍司令官の協議が一時延期される場面もあったが、大きな衝突は回避している。ただし、タイ側で不発弾処理などの作業が終わるまでは約8万人が避難を続けていて、住民生活への影響は深刻だ。
カンボジアとの国境沿いにあるタイ東北部シーサケート県を1日に訪れると…
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