見ただけで「あの商品」とわかるものに対して登録が認められる「立体商標」。江崎グリコは4日、主力製品の「ポッキー」の形状が立体商標として特許庁に登録されたと発表した。
立体商標とは、一定の独自性を備える立体的な形状を商標として保護することができる制度。文字やロゴがなくても「食品の中身の形状のみで商品が分かることを認められた数少ない事例」(同社)という。
江崎グリコが2023年に16~79歳の男女約1000人に実施した調査で、約9割が商品の形を見ただけで「ポッキー」と認識。こうした資料などを根拠に登録が認められたという。
「ポッキー」は1966年に発売され、60年近く親しまれているロングセラー商品。現在、約30の国と地域で販売されている。立体商標に登録されたことを受け同社の担当者は「商標を適切に保護、活用していきたい。今後も長く愛されるブランドの開発と育成に取り組みます」と話している。
特許庁によると立体商標としての登録は現在約3000件。そのうちお菓子では、明治の「たけのこの里」「きのこの山」などがある。【嶋田夕子】
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