高校野球・夏の甲子園1回戦(7日)
旭川志峯(北北海道)―広陵(広島)
広陵の中井哲之監督は試合前、神妙な面持ちで語った。
「反省すべきことを反省してきて、この大会を迎えている。生徒の頑張る力を信じたい」
大会前に明るみに出た、野球部内で1月に起きた暴力事案について、初めて言及した。
そう願った中井監督の思い通り、不慣れなナイターの試合でも選手たちは冷静だった。
四回に旭川志峯に1点を先制されたが、その裏の攻撃で2死から3番・高橋海翔(かいと)が思い切り振り抜き、右中間を破った。相手の中継プレーにミスが出ている間に、高橋は一気に生還して追いついた。
昨秋の広島大会は2回戦で敗退。春夏の甲子園で続いていた連続出場は今春に「4」で途絶えたが、その悔しさをバネに、実力の一端を示した。【村上正】
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