△アビスパ福岡0―0浦和レッズ△(27日・埼玉スタジアム)
両チームともスコアが動かない試合展開ながら、攻撃で存在感を放ったのが福岡のDF安藤智哉だ。
後半開始早々。浦和の左CKを味方がクリアしたボールを拾い、ドリブルで長い距離を持ち上がってカウンターを仕掛けた。その後も果敢な攻撃参加で好機を作り、上背を生かしたヘディングシュートでも浦和ゴールを脅かした。
第一の仕事である守備でも無失点で、リーグ6戦負けなしに貢献。だが、本人は「勝てたゲームが引き分けで終わってしまった。無失点だけど、攻撃ではまだまだ課題が残る」と声に力はなかった。
今月の東アジアE―1選手権で日本代表に初招集された。代表の森保一監督も「彼は誰にも負けないと思える武器がある選手」と高く評価する。
代表を経験したことによる意識の変化を尋ねられ、安藤は「結果でも普段のトレーニングでも高いレベルを見せて、アビスパを引っ張っていきたい。その分、今日は勝ちたかった」。晴れ舞台を経て、貪欲さは増した。【高野裕士】
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