
関西電力が示している美浜原発(福井県美浜町)での原発新設に向けた地質調査の実施方針について、同町の戸嶋秀樹町長は4日、関電の水田仁原子力事業本部長と町役場で面会し「地元地域の理解を得ながら進めていただくことを容認する。引き続き丁寧な説明をお願いしたい」と述べ、受け入れの意向を伝えた。水田氏は「安全最優先を念頭に進めていく」と応じた。
面会後、戸嶋町長は記者団に「議会や町民の声を集約して回答した」と説明。水田氏は「賛同いただきありがたい。地元の皆さんに説明しながら計画を固めていく」と語った。
関電の森望社長は7月22日に記者会見し、原発新設に向けた調査の実施方針を発表。関電は福井県と美浜町にも調査の意向を伝えており、戸嶋町長は可否について「改めてお答えしたい」と述べていた。
関電は次世代型原発の一つで安全性が高いとされる「革新軽水炉」の建設を念頭に置いている。現時点で建設場所や具体的な工程は未定としており、地質や地盤を数年かけて調べ候補地を絞り込む方針だ。(共同)
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