首里城正殿、外観の復元完了 10月末には全体お目見え 火災で焼失

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 2019年の火災で焼失し、26年秋の完成を目指して復元工事が進む那覇市の首里城で、正殿の外観の復元が完了し、報道陣に公開された。風雨から守るため正殿を囲っている高さ約25メートルの「素屋根」の解体も徐々に進んでおり、今年10月末には6年ぶりに外からも正殿全体が見えるようになる予定だ。

 首里城正殿の復元工事は22年11月から本格的に始まり、素屋根の内部で材木の組み立てや塗装などが進められてきた。事業を進める国は「見せる復興」を掲げ、23年8月以降はガラス越しに作業現場を見ることができる見学エリアも設置されたが、素屋根の解体開始に伴い今年6月に閉鎖されている。素屋根の撤去後は、正殿につながる廊下などの工事が始まるという。

 現場を指揮する清水建設の奥村耕治工事長は「素屋根内の作業用の床が取り外され、正殿全体が見られるようになってワクワクした気持ちになる。今後は建物が風雨にさらされるので、注意深く見守っていきたい」と話した。【喜屋武真之介】

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