石破茂首相は9日、長崎市で記者会見し、自民党両院議員総会を踏まえた党総裁としての責任について、8月末をめどにまとめられる参院選の総括を受け、適切に判断する考えを示した。首相は「いろいろなことを並行しており、そういうことをきちんと認識をしながら考えを深めてまいりたい」と明かした。
8日の両院議員総会では、総裁選を前倒し実施するかについて総裁選挙管理委員会が党内の意思確認をすることが決まった。首相は自身の責任に関し、「党において進んでいる総括というものを踏まえて適切に考えてまいりたい」と述べた。党役員人事の必要性も問われ、日米関税交渉など政策課題に全力で対応する考えを示した上で「人事について考えがあるものではない」と否定的な考えを示した。
関税の引き下げの時期が明確になっていない自動車や自動車部品については、「我が国の基幹産業であり、(関税引き下げが)可能な限り速やかに確実に行えるように強力に取り組んでいきたい」と語った。【大野航太郎】
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