
フィギュアスケートのサマーカップは11日、大津市の木下カンセーアイスアリーナでシニア男子のフリーがあり、ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)は204・78点、合計289・72点で優勝した。
鍵山選手は演技冒頭、4回転サルコウをきれいに着氷。続く4回転―3回転の連続トーループも出来栄え評価で高い加点を得ると、その後も次々とジャンプを降り、演技後はガッツポーズも見せた。
今季のフリーは、4回転ジャンプをサルコウとトーループの2種類でスタートしている。構成は段階的に上げていく考えだが、国際スケート連盟非公認ながら自己ベスト(2022年北京冬季オリンピックの208・94点)に迫る得点をたたき出した。父正和コーチも「言うことはないです」と納得の表情を浮かべていた。
演技後の鍵山選手の主な談話は次の通り。【玉井滉大】
SPは父から「今のお前なら、サルコウでも…」
<フリーを振り返って>
フリーの方が割と自信があって。かなり良いイメージが、車で(会場に)移動している時からしっかりと作れていたので。それが良い形で体現できたなっていうのが、本当に練習通りできたっていうのが率直な感想です。最初は緊張が少しあったんですけれども、最初のジャンプを降りてからは「あ、いけるな」っていう感じで。そのまま自信を持って最後までパフォーマンスできたので、そこは良かったなと思います。
<「練習通り」はなかなか難しいと思いますが、体現できて自信になりましたか>
そうですね。フリーは次につながるようなパフォーマンスだったと思いますし、本当にフリーが良かったからこそ、SPもしっかりとそろえられるように、もっともっと頑張りたいなって思えた試合でした。
<今大会を通じての課題と収穫は>
今日はしっかりと練習通りにできたんですけれども、練習通りやるのがいかに簡単ではないかというのを、SPで実感したりとか。先シーズンから、なかなかSPとフリーをそろえることができなくて、悔しい思いをたくさんしてきたので、まずはフリーは一歩進めるという形で。
で、SPに関しては、構成を改めて考え直さなきゃいけない部分があるのと、自分が本当に自信を持てる構成でやらなければいけないなと、そろそろ思っているので。次のチャレンジャー・シリーズ(CS、ロンバルディア杯)に向けて、もっともっと必死に努力していきたいと思います。
<今季の意気込みは>
今日は本当に良い演技ができましたが、やっとここでスタートラインに立てたと思うので。次は300点以上を狙うのと、SP、フリーを最低限、そろえていければなと思っているので。その域に達するには、本当に…
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