7月20日に投開票された飯能市長選で選挙運動員に報酬を渡したとして、県警捜査2課は12日、元市議会議長の野田直人容疑者(68)=同市飯能=を公職選挙法違反(買収)の容疑で逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、2月下旬に後援会事務所で50代の女性運動員に、他の運動員のとりまとめを依頼して報酬を約束。選挙後の7月21日、ビラ配りなどの報酬として、20~40代の女性運動員3人に事務所などで計15万800円を渡したとしている。
同課によると、野田容疑者は運動員らに時給千数百円の支払いを約束していた。運動員は野田容疑者から声をかけられたり、互いに誘いあったりして選挙運動に参加したという。陣営の運動員は十数人おり、県警は報酬の有無などを調べる。
野田容疑者は1989年に飯能市議に初当選。市議8期、市議会議長を4回務め、7月の飯能市長選に出馬して落選した。【田原拓郎、板鼻歳也】
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