全国高校野球選手権大会は第7日の12日、阪神甲子園球場で2回戦があり、3年ぶり出場の山梨学院が聖光学院(福島)に6―2で勝ち、9年ぶりの夏の甲子園勝利を挙げた。
試合後の吉田洸二監督の主な談話は次の通り。
山梨学院・吉田洸二監督
<菰田陽生投手の先発を決めたのは>
抽選会で7日目を引いて相手が聖光学院。相手は右打者が多く分析力もすごいので、檜垣瑠輝斗で挑むと攻略されるかなと思いました。菰田は暑さで少し疲れていましたけど甲子園は山梨よりは涼しいので。調子が上がっているのを確認して先発させました。
<好投だったので交代のタイミングに迷ったか>
七回に同点に追いつかれて、ここだなと思いました。菰田は打たれると続くので分かりやすかったです。
さらに作戦タイムの直後に暴投までして、「えっわざとか」って思ってベンチで笑っていました。彼は性格が良い子で面白いことをやるなって感じです。
<春からの成長はどのあたりに>
体力はついてきました。春先は3回まで、今は先発できるようになったというのが成長ですね。打撃練習を見ると、「これ、プロ行くな」って思うのですが、試合ではあまり打たないんです。周囲から「二刀流」って言っていただくのですが、打撃練習って付け足しておいていただけると。
<山梨大会は背番号19で、甲子園で9番になった鳴海柚萊(ゆずき)選手が八回に適時三塁打>
山梨大会へ入る時は一桁は与えられないと感じました。そこから甲子園に来るまでに野球以外の面でも成長して一桁にしました。
学生スポーツなので背番号は、技術よりもメンタル面の部分を見て与えることの方が多いです。
<聖光学院の斎藤智也監督との甲子園での対決を熱望していた>
入学した選手を練習で強くして日本一を目指すっていうところが、山梨学院と重なった部分があって。今、高校野球は強さを維持するのが難しい環境にある。その中でも長く甲子園に出場されているところが指導者として魅力です。
<学校として9年ぶりの夏勝利>
もうかつての勝ちを忘れていましたね。春は何度か甲子園に来させていただいていましたが、なかなか夏は勝てなくて。学校として初めてとなる夏の3回戦進出はうれしく思います。
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