負傷続いた関東一 「蒸し暑くて、いつもより汗が…」 夏の甲子園

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【中越-関東一】七回表に厳しい表情でグラウンドからベンチに向かう関東一の越後(右)=阪神甲子園球場で2025年8月13日、西夏生撮影 拡大
【中越-関東一】七回表に厳しい表情でグラウンドからベンチに向かう関東一の越後(右)=阪神甲子園球場で2025年8月13日、西夏生撮影

 次々と起こるアクシデントを乗り越えての勝利だった。

 全国高校野球選手権大会は第8日の13日、阪神甲子園球場で2回戦があり、関東一(東東京)が中越(新潟)を6―1で破った。

 関東一は試合終盤、複数の選手が相次いで脚などを痛め、途中交代する選手も出た。いずれも試合前は体調に問題はなく、暑さの影響とみられる。

手当てに中断2回、計10分

 3―1で迎えた六回裏。先頭で打席に立った関東一の主将・越後駿祐選手(3年)は内野ゴロを打った。一塁に走り出した直後、両脚の太ももがつった。

 七回表、いったんは遊撃の守備に向かった。水分を取り、屈伸するなどして動きを確かめた。ただ、違和感は拭えず、この回が始まるタイミングで交代した。

 その後も、関東一はアクシデントが続いた。

 七回裏の攻撃では、先頭で四球を選んだ藤江馳門(たもん)選手(3年)が一塁に走り出した直後、両脚を痛めて交代した。

【中越-関東一】七回裏関東一無死、四球で出塁するが足を痛め、治療のため林に背負われてベンチに向かう藤江=阪神甲子園球場で2025年8月13日、西夏生撮影 拡大
【中越-関東一】七回裏関東一無死、四球で出塁するが足を痛め、治療のため林に背負われてベンチに向かう藤江=阪神甲子園球場で2025年8月13日、西夏生撮影

 無死二、三塁となり、大沢歩夢選手(3年)の内野ゴロの間に4点目を加えたが、その大沢選手も一塁に向かう際に脚がつった。

 さらに、先発の坂本慎太郎選手(3年)が八回を投げ終えた後に脇腹を痛めたという。

 手当てにより、試合は2回、計10分間の中断があった。

 チームによると、試合前や最中はこまめな水分補給に加え、熱中症対策としてサプリメントや塩分の錠剤を摂取していた。

 試合前日までは雨や曇りが続き、気温が比較的低かった。ただ、13日は晴天で暑さが戻っていた。

 ほとんど脚をつったことがないという越後選手は「蒸し暑くて、いつもより汗が出ると感じていた。(アクシデントの理由に)気温差はあると思う」。

 また、関東一の初戦は5日の大会開幕から8日後と日にちが空いた。「(宿舎など)涼しい部屋に長くいたのも影響したかもしれない。(試合までの期間が)長い分、暑さ対策もおろそかになっていたのかな」と話す。

 藤江選手も「東京よりも(甲子園は)日差しが強いし、蒸し暑さもある。水は結構飲んでいたが、(栄養を含む)固形物を事前にとっておいた方が良かったかも……」と振り返った。

 アクシデントの背景として、米沢貴光監督は「緊張感もあったと思う」と語る。大沢選手は大会本部を通じて「ご飯はしっかり食べたけど、緊張もあった。思うように体が動かなかった」とコメントした。

 次戦に向けて、越後選手は「長い中断があって相手チームに申し訳ないことをした。体調面はしっかり治して、しっかり準備したい」と気を引き締めた。【深野麟之介、吉川雄飛、円谷美晶】

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