全国高校野球選手権大会は第10日の15日、阪神甲子園球場で2回戦があり、春夏通じて初出場の聖隷クリストファー(静岡)は西日本短大付(福岡)に1―2で敗れ、初の3回戦進出はならなかった。
聖隷クリストファーの上村敏正監督の試合後の主な談話は次の通り。
聖隷クリストファー・上村敏正監督
打線は焦って低めの球に手を出してフライを上げることが多すぎた。もっと高めを狙わないといけなかった。その集中力を引き出してやれませんでした。(先発の)高部(陸)はあれだけ打たれて、失点をよく抑えたほうだと思います。
<高部投手の良いところは>
性格が明るいですね。普通の子はピンチやチャンスになると困った顔をするんですけど、高部はその前の段階でそうなっているんですよね。みんながのほほんとしている(試合の)前の日にも、彼は猛烈に高ぶって緊張しているタイプです。そこから試合に入ってしまえばスイッチが入るんですよね。
<春夏通じて初の甲子園出場>
まだまだ本当の力をつけていかないと。(これまでの)目標は甲子園に出ることだったと思うんですよね。そうじゃなくて甲子園で戦うチームにならないと、本物の力にはならないんだと思います。甲子園に来れないでそれを言っても机上の空論で、いくら私が「甲子園がね……」と言ったところで通じない。(今大会が)大きな経験にはなりました。
<過去に「高校野球が嫌いになった」と発言したこともあった>
今でも嫌いですよ(笑い)。昔はこういう勝負のピリピリしたところは好きでしたけど、このごろはもういいや、つらいなって思いますね。これは本心です。でも昔から嫌だな、と思って試合をやっていても、終わってみるとまたすぐにやりたくなってしまうんですよね。
Comments