巨人「ミスター」追悼に白星届けられず 復帰の岡本和真も不発

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【巨人-阪神】七回裏巨人1死、岡本和真が内野ゴロに倒れる=東京ドームで2025年8月16日、猪飼健史撮影 拡大
【巨人-阪神】七回裏巨人1死、岡本和真が内野ゴロに倒れる=東京ドームで2025年8月16日、猪飼健史撮影

○阪神3―0巨人●(16日・東京ドーム)

 背番号「3」を付ける重圧に、のみ込まれているようだった。

 「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄さんの追悼試合として行われた特別な一戦で、巨人が零封負け。天国の長嶋さんに、最後まで快音が届けられることはなかった。

 九回裏、わずか9球で巨人の打者3人が倒れた。あまりにも淡泊な幕切れに、超満員の東京ドームを重苦しいため息が包みこんだ。

 なんとしてでも白星をつかまなければいけない一戦を前に、阿部慎之助監督も勝負に出た。5月から左肘の負傷で離脱していた岡本和真を緊急昇格させ、長嶋さんがかつて担った「4番・三塁」に据えた。

 「3」のユニホームで右打席に立つスラッガーに対し、ファンも長嶋さんを重ねるように歓声を送った。

 だが第1打席では走者を置きながら凡退し、結果3打席でノーヒット。岡本は「特別な試合で、僕としても(復帰の)一発目の試合だった。勝てたら良かった」と言葉少なだった。

 ただでさえ得点力不足に悩む打線のうえに、切り札の岡本も不発。結局、阪神の村上頌樹の前に2安打完封を喫した。

 白星を届けられず、阿部監督も「重圧に負けちゃったかな。(長嶋さんも)多分めちゃくちゃ怒っているんじゃないか」。華々しいセレモニーに影を落とす、あまりにも痛い敗戦だった。【牧野大輔】

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