全国高校野球選手権大会は第11日の16日、阪神甲子園球場で3回戦があり、創成館(長崎)は前回大会準優勝の関東一(東東京)に1―4で敗れ、夏の甲子園で初の8強入りはならなかった。
試合後、創成館の稙田(わさだ)龍生監督は、今大会2試合で先発したエース右腕・森下翔太投手(3年)の成長をたたえた。主なコメントは次の通り。
守りが良いのか、バントが下手なのか
こういう(ロースコアの)展開を望んでいた。ただ、相手の守りが良いのか、うちのバントが下手なのか分からないが、バントがなかなか決まらなかった。
ここ一番のミスも勝敗を分けた。甲子園で3試合できたこと、アルプス席で下級生がその姿を見られたことが収穫です。
<九回2死二塁の守備で二塁手が打球をはじき(記録は内野安打)、相手に4点目が入った>
創成館が守備でミスをしたら、まず勝ち目はないので。前回大会も(島根・大社との2回戦で延長タイブレークの十回に失策が出て)守備のミスで負けましたので、もう1回鍛え直してやりたいと思います。
<相手は右腕の石田暖瀬(はるせ)投手が先発だった>
意外に想定はしていました。ただ、(2回戦の)神村学園(鹿児島)戦で右ピッチャーをうちは結構打ったもんですから、今日(の相手先発)は左(の坂本慎太郎投手)かなとも思いながら、半々で準備していました。
<どんなチームだったか>
今までで最弱のチームというスタートから始まって、よくここまで来たなという印象です。森下の成長とともに、チームも成長していきました。
森下は、春先はただ球が速いだけのピッチャーだったんですけど、今は勝てるピッチャーになりました。
緩急を使うことを覚えました。要するに、真っすぐで押すだけじゃなくて、たまには引くというピッチングですね。
(関東一との3回戦は)相手が狙い球を絞っているのが分かったので、もう少しスライダーとか、ボール球から入れよっていう指示をしました。それがコントロールミスで、中に入っていくというシーンがあったので、それが彼のこれからの課題でしょうね。
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