みずほフィナンシャルグループ(FG)は29日、情報技術(IT)と金融を融合させたフィンテック企業UPSIDER(アップサイダー)ホールディングス(東京)の株式を取得し子会社化すると発表した。同社は人工知能(AI)を使った迅速な与信モデルが特徴で、中小企業やスタートアップ(新興企業)向け融資を強化したい考えだ。
関係当局の許認可などを経て今年9月ごろまでに株式の約70%を460億円で取得する。
アップサイダーは2018年に創業し、法人向け決済や経理の自動化サービスを提供している。決済などで蓄積したデータを基にAIが企業の成長予測などを行って与信判断する独自の審査モデルを持つ。みずほFGとは23年からスタートアップ向けのファンドを共同で立ち上げ、資金調達の支援などを行ってきた。
みずほFGの木原正裕社長は「みずほの伝統的な与信審査とアップサイダーの力の掛け合わせで我々の審査モデルを革新的に変えていく」と話す。【秋丸生帆】
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