
最盛期には月670万部を発行した学研の学習誌「科学」と「学習」の付録が大集合した「学研『科学と学習』ふろく展」が、北九州市八幡東区のスペースLABO(市科学館)で開かれ、人気を博した当時の付録約300点が展示されている。31日まで。
「科学」と「学習」は2010年まで発行された。小学生の学習内容に合わせて各学年向けに発行され、実験や学習に役立つ付録が付いていた。最盛期の1979年に月670万部を記録した。

今回の展示は、子供たちに科学や学びの魅力を伝え、大人にも当時を懐かしんでもらおうと企画された。
会場には、人気付録コーナーや付録の変遷が分かる年代ごとの展示コーナー、歴代編集長イチオシ付録の紹介パネルなどが設けられ、カメラや顕微鏡、恐竜や人体の骨格模型、カビ培養や解剖器具のセットなど当時の付録がそのまま並んでいる。

また、巨大化した付録で科学原理などを体験できるコーナーもあり、弦の太さや長さ、張りで音程が変わる仕組みが体感できる楽器や、被写体を映し出す仕組みが学べるピンホールカメラなどが設置され、子供らが実際に触れて楽しんでいた。
担当者は「科学の楽しさや魅力を感じてもらい、夏休みの自由研究のヒントになるものを見つけてもらえれば」と話している。
入場料は一般1200円、中学生以下600円。問い合わせはスペースLABO(093・671・4566)。【斎藤毅】
Comments