全国高校野球選手権大会は第13日の19日、阪神甲子園球場で準々決勝があり、前回大会準優勝の関東一(東東京)は日大三(西東京)に3―5で敗れ、2年連続の4強入りはならなかった。
「3番・投手」で先発出場した関東一の坂本慎太郎投手(3年)は6回5失点(自責点4)で降板して中堅守備に回るも、打者としては五回には右前適時打を放ち、最後までチームを引っ張った。
試合後、悔し涙を流しながら、亡き両親への思い、今後の目標などについて語った。
坂本投手の試合後の主な談話は次の通り。
関東一・坂本慎太郎投手
<昨夏の甲子園大会決勝に続き、最後の打者となった>
ものすごく(昨年が)よぎった。昨年は初球、振れなかった。今年は初球に自然と手が出た。ああいう場面で振れたのは自分の中で成長を感じた。
ヒットにできなかった悔しさもある。(4番の)越後(駿祐)がチームを引っ張ってきた中で、越後をネクスト(次打者席)で終わらせたのは悔しい。
2年連続最後のバッターは自分の中でも嫌だが、二度あることは三度ある。大学に行ってからも同じ場面が来ると思う。経験を(生かして)ヒットにして、後につなげられるバッティングをしていきたい。
<亡き両親への思いは>
両親は上でしっかり見てくれていたと思う。いい場面で打つこともできたし、打たれたのは自分に足りないところがあった。どこまで通用するか、改めて分かった。両親にもっと勝っている姿、活躍する姿を見せてあげたかった。
<どんな言葉をかけてくれると思うか>
「お疲れ様」とかけてくれると思う。自分の中ではまだまだいけたと思う。両親に頑張ったと言われると思うが、チームには勝ちが必要だった。
<将来的にはどんな選手になりたいか>
(投打の)二刀流として続けられるところまで続けていきたい。プロ野球選手になることを最大の目標としている。
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