勝ちの順が何かあるはず
角の連打で飛車を制圧し、中村は「よくなった」。更に［先］7四歩（途中図）と突き出したあたりは「勝っているつもり」と本音を明かす。［後］同歩なら、守備の金を目掛けて［先］7三桂が痛打。放置なら［先］7三歩成が残る。そういう攻めを見つつ、同時に角筋を通す味がたまらない。
永瀬は［後］3六桂を1回利かしてから［後］6二香と打った。6筋を支配しつつ玉のコビンを隠したのがうまい。音無し流の静かな手付きがかえってすごみを増す。［後］2七角（本日終了図）とゲタを預けた場…
第84期名人戦A級順位戦 中村太地八段－永瀬拓矢九段 第2局の4
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