週刊誌「週刊新潮」に連載されていた高山正之氏のコラム「変見自在」が、8月28日号で終了することが分かりました。コラムは外国にルーツのある人への差別的な内容が問題となり、編集部と高山氏が協議して連載終了が決まりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「週刊新潮コラム終了と差別表現問題」を解説します。
Q 「変見自在」ってどんなコラムなの?
A 「変見自在」は2002年から続いていた高山正之氏による連載コラムで、週刊新潮の名物コラムとされていました。
Q どんな内容が問題になったの?
A 7月31日号で、外国にルーツのある作家の深沢潮さんらの名前を挙げ、「日本も嫌い、日本人も嫌いは勝手だが、ならばせめて日本名を使うな」といった発言が差別的だと批判されました。
Q 深沢潮さんはどう反応したの?
A 深沢さんは8月4日に記者会見を開き、新潮社に文書での謝罪と、週刊新潮誌上で反論の機会を求めました。
Q 新潮社はどう答えたの?
A 新潮社は「差別的かつ人権侵害に当たるようなコラムを掲載する考えはなかった」と回答し、「多くの方に『差別である』『人格権を著しく侵害する』と厳しいご批判を受ける事態に至ったことはまことに申し訳なく、深く反省しております」と述べました。
Q 深沢さん側はどう思っているの?
A 深沢さん側は「差別的かつ人権侵害にあたるという認識を持っていないように思われる」として、再回答を求めています。
Q 新潮社は過去にも問題があったの?
A 18年には月刊誌「新潮45」でLGBTなどの性的少数者への差別的表現が問題となり、同誌は休刊しました。
Q 今後どうなるの?
A 今回の問題を受けて、週刊新潮はコラムを終了し、今後の対応が注目されています。
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