30日午前8時25分ごろ、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震が発生し、気象庁から太平洋側を中心に津波警報が出されたのを受けて、紀伊半島南端の和歌山県串本町は、町民に高台への避難を呼び掛けた。高台にある町役場にも住民が避難してきているという。海水浴場を閉鎖し、コミュニティーバスも運休した。
名勝の橋杭岩に隣接する町営橋杭海水浴場では、朝から4、5人の観光客がいたが、津波注意報ですぐに避難し、海水浴場閉鎖を受けてスタッフらも高台に避難した。
また串本海上保安署は巡視艇「むろづき」を出し、船外マイクで海岸の釣り人らに高台への避難を呼び掛けている。紀伊大島や潮岬などの沿岸を航行し、新宮市方面へ向かう。
和歌山県太地町では午前10時すぎ、町内全域に町内放送で高台の施設に避難するよう避難指示を出した。避難所はJR太地駅、太地小学校など町内4カ所に開設を準備している。
和歌山市は市内に5カ所ある海水浴場(加太、磯の浦、片男波、浜の宮、浪早)を閉鎖した。【松本博子、安西李姫、加藤敦久】
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