ロシアのカムチャツカ半島近くで30日、大きな地震があり、気象庁は北海道から和歌山県の太平洋側に津波警報を出しました。津波はどこで起きるのか、なぜ注意が必要なのかを解説します。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「ロシア・カムチャツカ半島付近の地震と津波警報」について解説します。
Q ロシアのカムチャツカ半島付近で地震があったって聞いたよ。どれくらい大きな地震だったの?
A 地震の規模はマグニチュード(M)8・7と推定されていて、とても大きな地震です。
Q マグニチュードは震度と違うものだよね。
A マグニチュードは起きた地震の規模を表すものです。地震が持っているエネルギーの量といえます。一つの地震に対しマグニチュードは一つですが、震度が場所によって異なるのはこのためです。
Q 地震の揺れはどこで観測されたの?
A 北海道釧路市などで震度2が観測されました。
Q 津波ってどんな場所で起きるの?
A 津波は海底の地下で大きな地震が起きて海底が盛り上がることで発生します。特に海底の深い溝「海溝」や浅いくぼみ「トラフ」と呼ばれる場所で起きやすいです。どちらも地球の表面を覆うプレート(岩板)がぶつかる境界にできる地形です。
Q 今回は津波警報はどこに出たの?
A 北海道太平洋沿岸東部から和歌山県の沿岸に出されました。また、北海道や青森県の日本海側、大阪府、高知県、鹿児島県・種子島・屋久島地方、沖縄県・宮古島・八重山地方など、震源から遠い場所でも津波注意報が出されました。
Q 心配だね。
A はい。2011年の東日本大震災や24年の能登半島地震では津波によって大きな被害が出ました。警報や注意報が出たら、海岸から離れたり、安全な高台などに避難することが大切です。
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